本黒檀を使用した限定品のお仏壇セントレア。浄土真宗本願寺派、滋賀県彦根市のお客様

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日本を代表する産地彦根で、こだわりの手造り仏壇を製造しております、井上仏壇の井上昌一と申します。

滋賀県彦根市のお客様より、本黒檀を使用した限定品のお仏壇「セントレア」をお求めいただきましたので、ご紹介いたします。

 

セントレア 本黒檀 16号×46 滋賀県彦根市のお客様

今回のお客様は、お仏壇のお買い換えを検討されていました。同じ敷地内にご両親が住まわれていた母屋があり、そちらにお仏壇があったのですが、ご両親様が亡くなられてからもそのままになっていたそうです。

 

こちらが母屋にあったお仏壇です。敷地内とはいえ、離れた母屋へ毎日お参りに行くのは大変ですし、とはいえ古いお仏壇はサイズが大きく、今の生活スペースにそのまま移動することはできません。そのため、サイズが合った新しいお仏壇へ買い替えることをお考えでした。

 

こちらは、お仏壇の中に納められていた小さな厨子(ずし)に安置されていたご本尊様です。高さ約7.5cm(2寸5分)ほどの小さな阿弥陀如来立像で、長年の煤や汚れが付着しており、さらに詳しく拝見すると右手が欠損している状態でした。お仏壇本体は当店でお引き取りさせていただくことになり、この仏像はサイズが小さく新しいお仏壇には合わないこと、またかなり古くなっていることから、当初はこのご本尊様もご供養のうえ処分することも検討されました。しかし、代々手を合わせてこられた大切なお姿であることから、「できれば残したい」とのご希望があり、残されることになりました。そこで、新しいお仏壇にお迎えされるご本尊様とは別に、こちらの仏像についても簡単な修復をさせていただくこととなりました。

 

お手持ちのものは、できる限り残して使いたいということから、法名軸やおりんも今後も使っていただけるようにしてご納品します。

 

また、新しいお仏壇を迎えるにあたり、ご自宅には仏間がありませんでしたので、一間あった押入れの半分を仏間に改造することをご希望でした。業者さんにお心当たりがないということでしたので、当店がいつもお世話になっている信頼できる工務店さんをご紹介し、打ち合わせを重ねてリフォームを行いました。

阿弥陀如来立像 補修作業

阿弥陀如来立像の補修の様子です。今回は、仏像本体と台座や光背とあわせ、仏像が納められていたお厨子も補修を行います。

確認したところ、仏像が厨子の内部に背中や底で完全に固定されている状態でした。通常はすべての部材を分解して修復等を行いますが、無理に剥がすと壊れてしまうため、厨子の底板と台座はそのまま取り外さず、仏身と光背も接着されたままで、修復作業を行いました。幸い蓮華台座のところではずれたので良かったです。

状態としては、全体に埃や煤などの汚れが堆積して黒ずんでおり、また右手の欠損など、経年による汚れや破損が見受けられました。修復作業では、全体の洗浄を行ったうえで、欠損部分の新補などを施します。

 

1)埃払い・洗浄

まずは洗浄作業です。埃や煤などの汚れを、綿棒等を使って、丁寧に細かく払い落とします。

 

2)木地修理・色合わせ

欠失していた右手を新補して、周りの色味に合わせて着色し、違和感のないように仕上げています。

 

作業完了

修復作業が完了しました。全く新しくきれいな状態に戻すのではなく、古色仕上げで歴史を感じる風合いを残す修復を行っています。大切に受け継がれてきたご本尊が、きれいになってお客様のもとへお帰りになります。

 

【仏壇】セントレア 本黒檀 16号×46
高さ140センチ×巾50センチ×奥行44.5センチ

ご納品時の様子です。「セントレア」という本黒檀のお仏壇です。希少な「本黒檀」を贅沢に使用した限定品のお仏壇です。ご来店時にたまたま展示しているお仏壇がございましたので、おすすめとご案内すると大変気に入っていただき、即決してくださいました。

 

【本尊】阿弥陀如来像 4.5(4寸5分)総香木 金泥付 金箔光背彩色八角台座
【両脇】掛軸 30代と50代の間寸法 両大師絵像(右:親鸞聖人・左:蓮如上人)特上緞子仕立て

新しいご本尊には、総香木の阿弥陀如来像をお選びいただきました。光背は金箔で、蓮華は彩色してあり、截金(きりかね)という伝統的な技法で装飾されています。高級感のある美しい仏像でとても人気があります。両脇の掛け軸は両大師様(右:親鸞聖人・左:蓮如上人)の絵像です。こちらは特上緞子(どんす)の手描き掛け軸で、周りの生地は正絹(しょうけん)で仕立てられており、本黒檀の仏壇に合う格式高い仕様です。

 

お仏壇の左側にかかっているのが法名軸です。これまで大切にされてきたものを、新しいお仏壇のサイズに合わせて上下をカットして仕立て直し、バランスよく収まるように調整しました。写真にはありませんが、過去帳や過去帳台、角香炉もお手持ちのものをお使いいただくことになりました。

 

こちらも、もともとお持ちだったものはできる限り使用しています。経机はお掃除をして金箔を繕い、おりんはフッ素加工をしています。りん台も剥げていた金箔を押し直しました。右側にある御文章箱(ごぶんしょうばこ)などのサイズが小さくなる仏具は新調させていただきました。

 

高さ調整のため、お仏壇の下には高さ約6cmの黒檀調の台座を追加しています。お仏壇上部の空間が開きすぎず、バランスよく収まっています。

また、仏間のリフォームもこだわりがありました。通常は下の方に設置するコンセントの位置を、お仏壇専用として配線が見えないように、お仏壇の扉の後ろの隠れる位置に設置しました。コードが見えないのでとてもすっきりとした見栄えになりました。

 

修復した古い厨子入りのご本尊も、当初は「帰ってきてもどこかにしまっておくことになるかも」とおっしゃっていましたが、きれいになったお姿をとても喜んでくださって、新しいご本尊の横にお祀りいただきました。また、後日お声も頂戴いたしました。

お店にはたくさんの家具調仏壇が展示してあり、実際に見て選ぶことができました。私たちの自宅に入る大きさのお仏壇ですっきりとしたデザインがとても気に入りました。このお仏壇なら子どもにも引き継いでもらえると思い購入しました。
店主様はいつも親切でていねいな対応をしてくださり、アドバイスもいただき安心できました。
古いお仏壇や付属品も引き取っていただき、今まで悩んでいたお仏壇のことがすべて解決できました。思い切って購入をしてよかったと思っています。本当にありがとうございました。

お声を寄せてくださいましてありがとうございます。後日お会いした時には、リビングの横に設置できたので「今までよりもお参りの回数が増えました」というお話も伺いました。「悩んでいたお仏壇のことが解決してすっきりしました」とのこと、何よりうれしく思っております。ご両親様が大切にされてきたお仏壇を、形を変えながら次世代へつなぐお手伝いができましたこと、私どもも大変嬉しく思います。このたびは、当店にご依頼いただきまして、誠にありがとうございました。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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