桜の透かしが美しい【蓮華】15号。お手持ち掛け軸をパネル化して設置

ホームページをご覧いただきまして、ありがとうございます。

日本を代表する産地彦根でこだわりの手造り仏壇を製造しております、井上仏壇の井上昌一と申します。

滋賀県彦根市のお客様より、背面の桜の透かしが美しい、【蓮華】15号をお求めいただきました。お手持ち掛け軸のパネル化の様子も合わせ、ご紹介いたします。

 

蓮華 タモ材 ダーク色 15号 真宗大谷派 滋賀県彦根市のお客様

お仏壇のお買い換えをお考えのお客様がご来店くださいました。ご実家の大型の金仏壇を受け継ぐにあたり、ご自宅マンションにも置けるお仏壇へのお買い換えをご検討でした。

詳しくお話を伺うと、「今のお仏壇の掛け軸をどうしても残したい」と、ご主人様が強くご希望されていました。ただ、掛け軸をそのままお祀りする場合、ご実家のお仏壇ほどではないにしても、ある程度大きなお仏壇が必要になります。一方で、マンションのご自宅には、できるだけすっきりと置けるサイズが望ましいとのことでした。

そこで、お仏壇をどのような大きさにするか、掛け軸をどのようにお祀りするかを一緒に検討し、最終的には掛け軸をパネル化して最小サイズにまとめる方法をご提案させていただきました。その形でお祀りできる、コンパクトなお仏壇をお選びいただき、無事に納めることができました。

 

パネル化準備

掛け軸のパネル化のようすです。まずは掛け軸をお預かりしてきました。

本尊 修復前(阿弥陀如来 150代)

両脇 修復前(両大師 150代)

本尊と両脇、それぞれの表面と裏面です。かなり傷みが見られ、虫喰いもあり、ほとんどちぎれかけている箇所もありました。このままではさらに傷みがひどくなる恐れもあります。本尊の裏側の印をした箇所は「裏書」です。掛け軸の裏側に書かれているもので、表の仏様と表裏一体となるものです。表装直しなどをする際は、この裏書を残して直すのが一般的な方法です。両脇は、親鸞上人(右)と蓮如上人(左)です。

 

パネル化想定図①

掛け軸のパネル化の想定図です。掛け軸は縁がついているので、サイズを小さくするのがどうしても難しくなります。そのため、本紙(絵が描かれている紙)を取り外してカットしてパネル化していきます。本来は本紙をカットすることはありませんが、今回はどうしても3幅並べて祀りたいというお客様の強いご希望から、印の部分でカットすることをお選びになりました。

 

パネル化想定図②

お仏壇の幅から逆算してカットする寸法を決めてパネル化し、このように両脇は中央の本尊の下に少し重なる形で祀ります。こちらの想定図をご覧いただいて、お客様にもご了承をいただいてパネル化を進めました。

パネル化完了

パネル化が完了しました。掛け軸の修復の際と同様に、本紙をめくってきれいに洗い、穴が開いているところは裏から紙を当てて補強しています。

 

裏側です。裏書はこのように、パネルの裏面に貼り付けて残しました。

パネル設置

工房で、パネル化した掛け軸を設置してみました。あらかじめ幅も考えてパネル化したので、ぴったり仕上がっています。想定していたよりも両脇が隠れなかったのでよかったです!

ご納品

【仏壇】蓮華 タモ材 ダーク色 15号×36 高さ110cm×巾45cm×奥行35cm

リビング横の和室にお仏壇を設置しました。商品名は「蓮華」、材質はタモ材です。15号はお仏壇のサイズのことで、戸幅が1尺5寸(約45cm)、36は高さが3尺6寸(約110cm)ということを指しています。「あまり背が高くないお仏壇がいい」とご希望だった奥様にも気に入っていただけた、高さを抑えた圧迫感のないお仏壇です。

 

ご本尊と両脇は、お手持ちの掛け軸をパネル化したオリジナルのものです。また、左手にかかっている法名軸も、お仏壇にあわせて長さを3cmほどカットしました。お仏壇にあわせてリサイズしたので、ぴったりきれいに仕上がっています。

 

こちらのお仏壇は、背面の板に透かしの桜模様が入っているのが特徴です。奥からライトを当てるとこのように光が透けて桜が浮き上がって見えます。奥様がとても気に入ってくださっていたので、桜ができるだけ隠れないように両脇掛け軸を下の方へ配置しました。

 

仏壇「蓮華」の開閉のようす・透かし桜模様

 

これから開眼法要をされるため、仏具やお花を準備されました。今回は、おりん一式、角香炉、座布団、御文、御文箱はお手持ちものをそのまま使用されました。また、お写真にはありませんが、別途プリザーブド仏花(静)S寸をご購入いただきました。

 

「ご本尊をどうしても入れたい」というご希望を叶えることができ、カットしたこともあまり感じられない自然な仕上がりで、お客様には大変ご満足いただけたご様子でした。大切にされてきたものを残すお手伝いができましたこと、私どもも大変うれしく思っております。このたびのお仏壇のお買い換えにあたり、当店にご相談いただきましてありがとうございました。お参りされていて何かお困りのことなどございましたら、またいつでもご連絡くださいませ。

今回は、新しいお仏壇にお手持ちの掛け軸を工夫してお祀りさせていただいた事例をご紹介いたしました。実は以前にも、お客様の強いご要望から仏画をリサイズしてパネル化させていただいたことがあり、今回も同様の方法をご提案することができました。お仏壇のお買い換えのご相談では、ご本尊の仏像や掛け軸、昔から使われてきた仏具など、「思い入れのある品を残したい」というご要望は多くいただきます。当店では、状態などから100パーセントは難しくても、「どうしても残したい」というお客様のお気持ちを何より大切に、できるかぎりご要望を叶えられるようにお手伝いしております。お買い換えにあたってご希望がございましたら、遠慮なくお気軽にご相談くださいませ。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

お客様のお声はこちらでご紹介しています⇒