真宗大谷派 上置き家具調仏壇をご納品。滋賀県高島市のお客様

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日本を代表する産地彦根で、こだわりの手造り仏壇を製造しております、井上仏壇の井上昌一と申します。

滋賀県高島市のお客様より、真宗大谷派 上置き家具調仏壇をお求め頂きましたので、ご紹介いたします。

 

家具調仏壇 上置き クルミ 14号×20 日本製 真宗大谷派  滋賀県高島市のお客様

 

お仏壇を買い求めるために、高島市にお住まいのお客様がご来店くださいました。ご主人様を亡くされた奥様で、息子様がインターネットで当店を見つけてくださり、ホームページをご覧になって息子様ご夫妻とご一緒にお越し下さいました。高島市は彦根とは琵琶湖を挟んだ対岸ですので、車で1時間から1時間半くらいの距離になりますが、近年は彦根までお仏壇を見にお越しになる方も増えてきました。年に数件はご納品にも伺っています。

お話を伺うと、大きな金仏壇があるものの、今のご自宅には入らないので、四十九日までにコンパクトな新しいお仏壇を求めたいとご希望で、小型で上置きの家具調仏壇をお探しでした。当店の展示場には、10本以上の上置きのお仏壇をご用意していますので、サイズ感や色目の違い、国産・海外産の違いなど、色々ご説明をしながら見ていただきました。色目的には濃い目の方がお好みで、できれば国産が良いとご希望になり、ご主人様のご実家の宗派の浄土宗にあわせたお仏壇をお作りすることになりました。

※店舗・展示場の様子はこちらをご覧ください>>「店舗案内

 

ご納品時のお仏壇です。上置きの家具調仏壇、日本製、浄土宗の仏具です。サイズは幅14号、扉を閉めた時の幅が1尺4寸、約45cmあります。高さは2尺、約60cmです。お仏壇を置いている家具は、お客様がお仏壇との色目のバランスやお部屋との調和を考えられてご自分で用意されたものです。

 

初回納品時(浄土宗)

ご本尊は浄土宗用の仏像で、阿弥陀如来です。また、ご本尊の左に過去帳を、浄土宗なので右にお位牌を置いています。お位牌はウォールナット製で蒔絵入りをお求めになりました。両脇の掛け軸は必要ないとのことでしたので、省略しました。

扉とお仏壇上部の欄間にきれいな透かしがあるのが、このお仏壇の特徴です。レーザーで繊細に加工したもので、扉を閉めると漏れてくる光がさらにきれいなので、お客様にも気に入っていただけました。

 

仏具は、セットの具足(蝋燭立・線香立・花立など)はもう少し伝統的なものになりますが、少しモダンなものをお選びになりました。グラデーションが入って焼き物風に見える銅製のもので、右が蝋燭立て、中央が線香立、左が花立です。その奥のご飯とお水をお供えする入れ物まで5点がセットになっています。おりんはお手持ちのものをお使いいただきました。

この日は無事にご納品が終わり喜んでいただけたのですが、四十九日が終わった後日、お電話をいただきました。ご納品した浄土宗のお仏壇を、「お東(真宗大谷派)のお飾りに変えることはできますか?」というお問合せでした。詳しくお話を伺うと、ご主人様のご実家のご宗旨である浄土宗でご本尊やお仏具で用意したものの、葬儀と四十九日まではお東のお寺様に頼まれていたそうで、奥様のご実家がお東ということもあり、今後はそのお寺様にお世話になることにしたとのことでした。

実は、お仏壇のご宗旨をどうするか ということは、近年ご実家の宗派に縛られない方もおられるようになり、悩まれる方もいらっしゃいます。お仏壇を買うまでに、またはご納品までに決められる方が多いですが、今回はこうした特別な経緯で変更されることになりました。変更するにあたり、ご本尊やお仏具で違う点が出てきますので、一旦ご納品したご本尊(仏像)・お仏具のなかで、お東では使わないものを交換することになりました。

 

 2回目納品時(真宗大谷派)
【本尊】仏画掛軸 阿弥陀如来 本金砂子 手描き画 30代
【両脇】仏画掛軸 九字十字名号 本金砂子 手描き画 20代

お仏具等の交換を終え、お東のお飾りとなりました。ご本尊の浄土宗用阿弥陀如来像は、お東用の阿弥陀如来絵像の掛け軸に、そして左右には九字十字名号の掛け軸を設置しています。

 

【浄土宗】

【真宗大谷派】

左が浄土宗のお仏壇、右がお東のお仏壇です。ご本尊はお東の阿弥陀様の掛け軸になり、両脇は九字十字名号としました。お東でもご本尊を仏像にすることはありますが、お寺様と相談されて掛け軸にされました。また、お東ではお位牌は置かないのですが、こちらもお寺様と相談されて、せっかく作ったものなのでそのまま置くことになりました。

ご飯とお水をお供えするお皿は、ご本尊が掛け軸になってスペースができた一番上の台に置きました。香立等の下に敷かれていた打敷は、通常は四十九日まで裏側の白地を敷きます。お東のお仏壇では取り外していますが、浄土真宗の三角形のタイプに交換しています。また、お写真にはありませんが、浄土宗で使われる仏膳をやめて、お東で法要などに白い丸餅を載せる八角供花(くげ)や御文・御文箱を新たにご用意しました。

 

お客様には、「あとで言い出して、申し訳ない」と恐縮していただきましたが、早めにご連絡をいただけて大変助かりました。お魂を入れてしまうと返品・交換はできないため、もしその後に交換するとなるとお客様にもご負担になってしまいます。今回は、そのような事態にならず、今後も気兼ねなく気持ちよくお参りいただけるようになって、本当に良かったと思います。お客様は後日、グーグルの口コミも寄せてくださって、二度のご納品も丁寧にご対応できた点を評価いただきました。お忙しい中、本当にありがとうございます。何かお困りのことがございましたら、またいつでもお声かけくださいませ。

今回は、上置き家具調仏壇をご購入いただいた例のご紹介でした。当店では、同じ家具調でも様々な種類のお仏壇を展示しています。「コンパクトでも良いものがいい」「できるだけ費用を抑えたい」など、様々なご要望にお応えできるよう、色目やサイズ感の違いのほか、仕様や費用面でもバラエティ豊かに揃え、バランスよく展示するように心掛けています。展示品にご希望のものがない場合も、少しお時間をいただければできる限りご希望に近いものをご提案できるよう努めておりますので、お仏壇をお求めの際は一度お気軽にご来店くださいませ^^

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。