仏間リフォーム後、モダン金仏壇「花菱」をご納品。滋賀県愛荘町のお客様

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日本を代表する産地彦根で、こだわりの手造り仏壇を製造しております、井上仏壇の井上昌一と申します。

滋賀県愛荘町のお客様のご自宅にて、仏間リフォーム後、モダン金仏壇「花菱」16号をご納品させていただきましたのでご紹介いたします。

 

モダン金仏壇「花菱」16号 日本製 浄土真宗本願寺派 滋賀県愛荘町のお客様

 

奥様を亡くされて、お仏壇を求めるために息子さんお二人でご来店くださいました。当店へのご来店のきっかけは、当店のホームページをご覧くださったからです。

息子さんの代でもお祀りできるようにと、お祀りしやすい小型仏壇をご希望でした。ただ、ご自宅の仏間の幅が大きい仏壇用のサイズで作られているため、小型仏壇にあった仏間にリフォームすることもお考えでした。当店では小型仏壇は、金仏壇、唐木仏壇や家具調仏壇など、様々な種類のお仏壇を50本以上の中からお選びいただくことができます。そのとき気に入っていただいたのが、モダン金仏壇でした。金仏壇といっても、伝統的なものではなくモダンな現代風の印象を気に入られたようです。ただそのときはもう少し検討されるとのことで、お帰りになりました。

その後、数か月が経ってから、改めてご連絡をいただきました。「まだどのお仏壇にするかは決まっていないが、色々お店をまわってみたけど、井上さんのところで買おうと思います」とおっしゃっていただきました。まずは仏間の改造から進めることになり、工務店さんをご紹介することになりました。

 

こちらは、愛荘町にあるお客様のご自宅の仏間の改造前の様子です。彦根の店からは車で2,30分のところです。仏間の改造にあたり、「工事をしてくれるところを紹介してほしい」とのことでしたので、当店でいつも工事をお願いしている工務店の方と一緒に伺いました。一間(約1.8m)の幅のある立派な仏間で、農村地域の昔ながらの日本家屋では、お仏壇がなくても将来を見越してこうした仏間を設けているお宅も多いです。幅は十分にあるので、ちょうど半分に割って半間仏間にすることをご提案しました。

 

改造後の仏間です。通常、中央寄りを仏間にすることが多く、もとの仏間の左半分を半間仏間にし、右側を物入にするご提案をさせていただき、そのように改造しました。真ん中に柱と壁を立てて、右側の物入は観音開きの襖戸を付けます。仏間になった左側の壁にコンセントも設けて、 お仏壇の設置場所が完成しました。お仏壇の方は、この改造工事中に再度ご来店いただいて、気に入られていたモダン金仏壇の中から「花菱」に決められました。

 

ご納品時の様子です。当日までに和室の畳やふすま紙を替えるなどお部屋全体をきれいにして、ご納品を迎えられました。

 

モダン金仏壇「花菱」16号です。日本製でスッキリとしたモダンなデザインで、以前からモダン金仏壇の中では一番人気があり、ご好評いただいているお仏壇です。扉には胡蝶蘭の蒔絵が描かれており、扉を閉めると左右の柄がつながって胡蝶蘭全体が現れます。花びらの部分には、青貝も使用しています。

【胡蝶蘭の蒔絵(扉)】

「モダン金仏壇」より

【本尊】阿弥陀如来像 総香木 4.5(4寸5分) 金箔光背彩色台座
【両脇】仏画掛軸 特上正絹緞子 手描き画 両大師

ご宗旨は浄土真宗本願寺派(お西)で、ご本尊は阿弥陀如来像となっています。総香木製で、光背(仏像背後の光明を表現した装飾)は金箔が施されており、台座の蓮華には緑色の彩色がなされています。こちらの仏像は最近新しくご用意したもので、これまでの一般的なものは白木のままのものがほとんどでしたが、金箔や色を少し加えることでさらに金仏壇に映えて、それでいて派手すぎない、ちょうど良い仕上がりになっています。両脇は、向かって右が親鸞上人、左が蓮如上人の掛軸です。特上正絹緞子(どんす)、絵が描いてある部分(本紙)は正絹に手描きで描かれています。 最高級の仕立てをお選びいただきました。

 

仏具は、お西で基本的にお付けしている仏具をご用意しています。「打敷」というきらびやかな布の上にあるのはいわゆる「三具足」で、左が花立、中央が香炉、右が蝋燭立です。その奥にあるのは過去帳です。お仏壇手前の経机は、別途お求めいただきました。仏間にお仏壇を入れる方はスペースに余裕があるので、経机をお求めになる方が多いです。傷防止のため防炎加工の経机掛けをかけています。左側にあるのは御文章を入れる御文章箱(ごぶんしょうばこ)で、下り藤のお西の紋がふたに入っています。こちらはお西のお仏壇には必ず必要な仏具で、 付属仏具としてお付けしています。

 

仏間造りの参考になればと、お仏壇と床の間のようすを撮らせていただきました。お部屋の他の襖もこの機会にと、同じ工務店さんに依頼されてきれいにされています。「南無阿弥陀仏」と書かれた「六字名号」の床の間用掛け軸も、当店でご購入いただいたものです。滋賀県及び周辺地域では、浄土宗や浄土真宗などお題目「南無阿弥陀仏」の掛け軸を、亡くなられた方の祭壇の後ろに掛けます。

 

お仏壇の上の仏間用すだれも、仏間完成後に改めて採寸させていただいて製作したものです。お客様には、大変喜んでいただくことができました。後日喜びのお声も寄せていただいたのですが、お仏壇のご提案から工務店さんのご紹介など色々なお手伝いをさせていただき、ご対応にもご満足いただけたとのことで、ありがたく思っております。早いお別れに寂しそうにされていた中でも、息子様の代までお祀りできるようにと、相談しながら進めておられたお客様のお気持ちに、できる限り寄り添ってお手伝いをさせていただきました。今後、お仏壇のこと、仏事のことなど、なにかお困りの際には、何なりとお気軽にご相談くださいませ。

今回は、お仏壇のご購入にあわせて仏間のリフォームを行ったケースをご紹介いたしました。今回は、すでにご自宅にある仏間をリフォームしてご納品するケースでしたが、ほかにもご自宅の新築や建て替えにあわせて仏間を作ってお仏壇をお求めになるケースもたびたびあります。ただ、「どんな仏間を用意したらよいか」は、なかなか判断が難しいのではないでしょうか? 実際、まれにですが、建て替えられたご自宅の仏間に「お仏壇が入らない」、「扉が開かない」というような失敗談もありますので、新築や建て替え、リフォームで仏間を用意される場合は、できるだけ早めに当店までご相談をいただければ、工事に入る前に寸法等の確認をして、きちんとお仏壇を入れることのできる仏間を用意するお手伝いをさせていただいています。お仏壇だけではなく、仏壇に関するスペシャリストとしてトータルでアドバイスやご提案をさせていただきますので、どうぞ安心してお任せください。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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